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2016年11月15日【 テリハノブドウの実、その後 】

ビジターセンターが毎月発行しているこっこめ通信の2016年11月号で紹介したテリハノブドウの実。
いろいろな色の小さい実は虫コブではなく、ちゃんと種がありました。
では、虫コブであろう大きな実には種はないのか?種ができることはないのか?もしかして種ができてるのもある?
検証できなかったので、100個ほど採取し、割って確認してみました。



脱出口


今の時期の虫コブには脱出した穴が開いているので、中には虫がいません。



割った実


割ってみると中にいた虫が出てきた脱出路があります。



割った実


二匹でてきた実も1つだけありました。



割った実


たくさん割っていると中の空洞が広い虫コブもあります。何種類かの虫がいるのでしょうか?



割った実


さらに割ってみると、空洞の中にまだ虫がいました!



ブドウトリバの幼虫


中にいたのは、ブドウトリバと思われる蛾の幼虫。
この幼虫は、虫コブを食べるそうです。
空洞が広くなっていたのは、脱出した穴から入り込み、中を食べていたからのようです。





割り終わった実


結局、100個近く割って、種があったのは赤丸の小さな実だけ。


結果。
虫コブになっている実には種子ができないことが分かりました。
気になったことは確認してみる。これは大事なことですね。

作成日:16.11.15
投稿者:takasu


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